乳がんライフ  ゆるゆる治療と暮らしの日記

左乳房のHER2、エストロゲン陽性 乳ガンステージ1(浸潤性乳管癌 invasive ductal carcinoma, IDC)。2021年10月に乳ガンと診断され、2022年1月に部分切除の手術を受けました。自分の備忘録なので、だらだらと文章が長く、面白くもないと思いますが、もし同病の方の参考にでもなればと思い、公開しています。コメント歓迎! \(^^)/

がん患者であることを誰かに告げるとき

 病気がわかって、何よりも悩んだのは、「誰に、いつ、どのように、どこまでを伝えるか」 私自身はむしろ病気自体よりも、人に告げてショックを与え、悲しませ、心配させることになるのがとても辛い。相手のそのような反応を、受け止めなければならないことが苦しい。

 今でも悩み、迷っている。

 まずは、当然、支えてもらわねばならない家族や、仕事上言わねばならない人々に告げた。それから、親しい友人にはやはり「誰にいつどのように」を迷った末に告げた。

 告げる段階も色々で、告げたときの相手の反応もまた色々だ。共通するのは「驚き」だが、そこから先の受け止め方は様々だ。「ショックだけど、言ってくれてよかった」「何かあるような気がしていて、これで腑に落ちた。でもまさかそういうことだったとは想像もできなかった」「言ってくれてありがとう」「自分も経験したからよくわかる」

 私にとって苦しいのは、「なぜすぐに言ってくれなかったの?」「なぜ今まで黙っていたの?」「なぜみんなに言わないの?」と、言わなかったこと、言えないことを咎める言葉だ。その時、その人の中には、「自分に大切なことを言ってくれなかった友人への失望」があるのだろう。あえてきつい言い方をすれば、私が「加害者」。私が悪いのだ、病気になって、それをすぐ正直に言わなかったのだから。

 ヘラヘラな私でも、それなりに病気と治療に対する覚悟は要る。病気という最も個人的な事柄であり、告げるか否かの決定は、自分以外の誰にも権利も義務もないと考える。できる事ならば、誰にも言わずにひとりで全て片付けてしまいたい。だから、いつどう言おうか、言うまいかと繰り返し考え、勇気を出して、やっと告げる。だから、伝えているのは、今はまだ、本当に信頼できると思っている一握りの人々だ。

 でも、そうしてようやっと告げた時、「言ってくれてありがとう」と受け止めてもらえるか、「なぜもっと早く言ってくれなかったの?」と言われてしまうかは、天国と地獄!(ちょっと大げさ?!😅)

 私は、誰かが辛いことを打ち明けてくれた時、まず、相手のその気持ちを受け止める言葉を返したい。